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教育のポリシー


本学園の創設者杉野芳子は、日本の近現代の過渡期にあって、単身渡ったアメリカで自分自身の生活体験の中から西洋衣裳の制作技術と服飾文化を身につけて、帰国後日本における服飾教育を開始しました。その目指すところは日本における洋装の普及定着と服飾技術の習得による女性の自立でした。彼女は洋装を日本人に適合させるための洋装技術としてドレメ式原型を考案し、日比谷公会堂で日本初のファッションショーを開催するなど、日本における服飾教育の確立とモードの創出に取り組みました。彼女はファッションを20世紀の新しい芸術の一分野として捉え、パリのエレガンスを日本に紹介しました。彼女の取り組みの全てがパイオニア精神で満たされています。
このような創設者の建学の精神を承け継いだ杉野服飾大学の教育の基本理念は、挑戦(チャレンジ)の精神、創造する力、自立(自己実現)する能力の育成です。21世紀初頭の現在、日本の服飾に関する産業と社会はかつてないほど国際化が進行し、素材生産から消費市場に至るすべての局面で様々な課題に直面しています。この状況の中で、現在および未来の日本のファッション産業の道を切り拓くチャレンジ精神をもって、芸術性・技術力と文化的教養に基づいた創造力を養い、服飾の分野の専門職業人として社会で自立する能力のある人材を送り出すことが杉野服飾大学の使命です。この使命を達成するために、本学では次のように教育研究上の目的を定め、ディプロマポリシー、カリキュラムポリシー、アセスメントポリシー、アドミッションポリシーを教育方針としています。